<BP98A>エラーメッセージとその対応方法

測定終了時のエラーには次の様なものがあります。

エラー
意味
対策
ERR LO
しっぽの血流量が少なく、脈波が小さいため測定できない。減圧時に振動しない。
  • 保温器の設定温度を確認し、少し時間を待ってスタートします。
  • 脈波の感度が「2」になっていたら「3」にすると測定できることがあります。
  • 暫くしても測定できない場合は、オートスタートを「OFF」にして、感度を「4」に上げて測定します。
Err Hi
脈波が大き過ぎて、減圧時に脈波の振動がオーバースケールした。
  • ▼キーで脈波の感度を小さく「1」にして再度測定します。
  • オートスタートしない場合は、スタートを押して下さい。
Err 1
リズムのばらつきが大きい。ラットが動いたか、しっぽが動いた。ノイズが入った。
  • ラットの落ち着きを待って再度測定します。測定中は装置近くで人が動いたりしないようにします。(ノイズとしては、(1)動物が動いたり、(2)外来光の変化によるものがあります。)
Err 2
異常な振動が起こった。血流が少なく充分振動しないか血流量が変化して安定しない。または、加圧上限値の圧力で脈波が完全に止まっていない。
  • センサーの位置と、保定台の位置を確認して再度測定します。
  • 加圧上限値を20mmHg程度高めに設定します。
  • 少し時間をおいて測定します。
Err 3
近似曲線エラー。近似曲線のあてはめができなかった。
  • センサーの位置を確認して再度測定する。血流量が変化して安定しないことも考えられます。
  • 少し時間をおいて測定します。
Err 4
減圧スピードの異常。
  • カフが空気もれを起こしていないか、カフセンサーの適応外のラットを測定していないか確認します。
  • カフに異常があればカフを交換します。
Air Err
カフセンサーの空気漏れか、カフセンサーが本体に接続されていない。
  • カフセンサーの接続、空気漏れを確認します。
  • カフに異常があればカフを交換します。

  • エラーの「1」は、呼吸や体動が原因となっている場合が多いので、センサーとしっぽのセット、保定台の位置を確認して再度測定して下さい。
  • エラーの「2、3」は、尾動脈の血流が少ないか、血流量の変化が大きいも考えられます。脈波が安定するか、センサーとしっぽのセット、保定台の位置を確認して再度測定して下さい。
  • その他のエラーは、対処してもエラーが発生するようであれば、本体の故障が考えられます。

BACK